なぜ体の痛みは消えないの？②
前回の足の裏に引き続き、今回は足の指について考えます。
足の指って普段どのくらい意識しますか？
足の指ってなぜ付いているのですか？
手の指は毎日のように動かしています。しかし足の指はどうでしょう？ほとんどの方が意識して動かすという事はしていないのではないでしょうか。
では、ほとんど動かすことのない足の指はなぜ付いているのでしょう。変な質問かもしれませんが、人間も含めて全ての生き物は、その進化の過程で、使わないところは退化していき、使うところはよりその使う環境に適した形で進化してきています。
皆さんの足の指はほとんど動かさないのであれば、退化していたとしてもおかしくはありません。ではなぜ退化していないのでしょうか。
それは意識して動かす事はなくても、無意識で動かしていること、そして退化してしまうと大変な事になるくらい大切な場所だからです。
例えば足の親指は歩く、走るといった足を動かすような行動を司る働きをしています。
つまずきやすい方の中には、立った状態で足の親指だけを動かせない方が意外と多くいます。親指が動かせない足は、つまずきやすい足です。もし読んでくださっている方の中にも足の親指を動かせない方は、まずは手で動かしても良いので、動かせるように練習してみてください。必ず今までよりもつまずきにくくなります。
次に手をグーにしてみましょう。簡単にできると思いますが、その時握りこぶし（指の付け根のところに浮き出るボコボコした骨）が出ると思います。これはできない人には今まで1人も出会ったことがないので、皆さんできると思います。
では次に足をグーにして同じようにボコボコとし た骨を出すことができますか？
これはできない方が多いのではないかと思います。中にはがんばって曲げようとして脚がつってしまった方もいるかもしれません。つってしまった方は、まだ足の裏が成長していないだけですので、諦めず毎日動かしてみてください。
本来足の指はこのくらい動かすことができないと、足の指を付け根から使えていない事になるので、歩くときにもしっかりと足の指を使えていない可能性があります。
そうすると体の他の部分に負担がかかってしまい、そこの筋肉が疲労して固まってしまい、痛みの原因にもなります。
前回の足の裏も大切ですが、この足の指の動きも大切です。
足の裏の記事は下のリンクからどうぞ。
この足の指の動きをしっかりと練習をすると、まずは姿勢が良くなります。立つときにはしっかりと足の指５本が地面についている事を確認しましょう。
そしてこの指の動きこそが、何歳になっても自力で歩くために一番重要なことです。今からでも決して遅くありません。今から毎日コツコツと動かす練習をしましょう。
そして、もしお子様をお持ちの保護者のみなさんがこの記事を読んでいただいていれば、ぜひ前回の足の裏ほぐしと、今回の足の指を動かすことを、お子さんにもやってあげてください。
足の裏や足の指は、運動神経の発達のみならず、脳の発達にもとても良い成果をもたらしてくれます。皆さんご存知の野球のイチロー選手のお父さんが、毎日のようにイチロー選手にしていた事は、足の裏のマッサージです。
年齢が小さければ小さいほど分かると思いますが、子供は生まれた時から足の指をしっかりと動かすことができています。その動きを失わせてしまっているのは、残念ながら親だと思います。子供の素晴らしい能力を失わせないように、そして大人の方もこれからの健康維持のために足の指を動かすことと、足の裏ほぐしを毎日、癖になるくらいがんばって継続しましょう！
今回も最後までお読みいただきありがとうございます。
皆さんにとって幸せなことが雪崩のように起きますように！
